キャリアの8割は偶然?「計画的偶発性理論」から考えるキャリアプラン

みなさんは、「キャリア」についてどんなイメージがありますか?

広い意味を持つ言葉なので人によって解釈が違うこともあり、いまいち捉えどころのないように筆者は思えてしまいます。そうすると、今具体的に何をすれば良いのか分からず不安になりがちです。私も現在就活をしていますが、このまま進めて良いのか不安になることがよくあります。

しかし先日、キャリアを考えるにあたってとても大切になりそうな「計画的偶発性理論」というワードについて伺い、すごく刺激を受けました。受け売りになりますが、今回はその「計画的偶発性理論」について解説します!

計画的偶発性理論とは

「計画的偶発性理論」は、スタンフォード大学の教授であるクランボルツ氏が提唱した、キャリア形成に関する理論です。成功を収めたビジネスパーソンを対象にキャリア分析を行った結果、実に8割の対象者が「現在の自分のキャリアは予期せぬ偶然に因るところが大きい」と答えたそうで、これらの研究データに基づいて構築されました。

訳さずに英語そのままだと、プランドハップンスタンスと呼ばれます。

この理論で大事なことは、以下の3点です。

計画的偶発性理論
個人のキャリアは、その8割が「予期しない偶然の出来事」によって形成される。
その偶然の出来事は、本人の主体性や努力によって最大限に活用することで、キャリアを歩む力に発展させることができる
偶然の出来事は、ただ待つのではなく意図的にそれらを生み出すよう、積極的に行動したり、自分の周りに起きていることに心を研ぎ澄ませたりすることで、自らのキャリアを創造する機会を増やすことができる。

(参考:BizHint

さらにクランボルツ氏は自身の著書の中で、「キャリア開発とはいかに想定外のチャンスをつくりだし、いかにそれらを活用するかの問題だ」とし、チャンスを作るには、次の5つが必要だと述べているそうです(参考:杉山大輔「行動する勇気」(フォレスト出版株式会社、2004年))。

キーワード 説明
好奇心 あらゆることに興味を持つ
持続性 ある程度は何でも興味を持つ
柔軟性 物事に固執したり、既成概念にとらわれ過ぎず、いろんなものを受け入れること
楽観性 何でもネガティブに受け取らず、失敗しても当たり前だと気楽に考える。
冒険心 とにかく行動する

引用:杉山大輔「行動する勇気」(フォレスト出版株式会社、2004年)

大学生活での実践

「現在の自分のキャリアは予期せぬ偶然に因るところが大きい」という言葉は、筆者も含め、多くの方が頷けるのではないでしょうか。慶應大学に入ってから出会った友達や先輩、教授から影響を受け、行動を選択したことは多々あると思います。その行動は、おそらく高校時代までの自分からしたら、考えもつかなかったものでしょう。

そして、大学は計画的偶発性理論を実践するのにとても良い環境だと筆者は考えます。その理由は2つです。

抱えているリスクが小さい

大学生の本分は大学での勉強であり、その他の活動は基本的に学外の活動となります。つまり、学外の活動でミスをしてしまったところで、その所属組織でしかるべき対処をすれば取るべき責任は取ったと言え、法や学則に触れることをしない限り、それが大学での勉強や進級、卒業等に関わることはほとんどありません。

もし仮にその所属組織を追われることになったとしても、他に大学生ができるチャレンジは山ほどあります。自分を見つめ直す良い機会とし、割り切って次のチャレンジをスタートさせられるのは、大学生の特権と言えるのではないでしょうか。

また、今行なっていることが自分に合わないと感じたときに、「辞める」という選択肢を比較的選びやすいことも大学生時代の大きなメリットな一つです。社会人になり、会社を辞める決断をすることは多くのリスクや心配事が付きものですが、大学生がアルバイトやサークルをやめたところで、あまり大きな影響はない場合が多いです。もちろん迷惑がかかるような辞め方をしてはいけないし、学外の活動メインで留年というような事態は避けるようにした方が良いでしょう。楽観性を大学の単位の話に当てはめるのはだいぶ危険です。

時間がある

大学生は授業時間以外は基本的に自由で、その授業時間も、多くの場合そこまでたくさん拘束されるわけではありません。そのため、自分が自由に使える時間が多く取れることになり、その分多くの選択肢を選ぶ余地が増えます。

まとまった時間を取って集中することはとても重要で、短期間でたくさんのことを吸収できるような体制があると、その経験を生かしてすぐ次に高いステップを踏むことができます。

また、好奇心の赴くままに面白そうなことを同時並行できるのも、時間のある大学時代なら比較的容易だと思います。


あくまで一大学生である私が書くのも変な話ですが、知見の共有という意味合いで紹介させて頂きました。

計画的偶発性理論の5つのキーワードを心の片隅に置いていると、きっかけがあった時により良い選択ができるのではないかと思うので、ぜひお試しください!

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みかん

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