人生誰でも一度は憧れるもの。それは鉄道だと思いませんか?
駅のホームで車掌さんに手を振ったり、新幹線に初めて乗った時に感動したり、誰しも、そんな鉄道にまつわる思い出の一コマがあるのではないでしょうか。
私にももちろんそんな思い出が沢山あります。
小学一年生の頃、時刻表に載っていた「お座敷列車」を一目見てみたくて駆けつけたりしたこと、特急列車に乗ってみたくて親に頼んで一駅だけわずか10分ぐらい無理に乗ったこと…
そのほかにも思い出すといろいろありますが、今回はそんな鉄道をテーマにした団体「慶應義塾大学鉄道研究会 KRC」に取材を行いました。
あらゆる角度から趣味を極めた超エンターテイメントな団体の素顔に迫ります!
団体概要
項目 | 詳細 |
---|---|
団体名 | 慶應義塾大学鉄道研究会「KRC」 |
公式サイト | http://krc.cly.jp/ |
公式Twitter | @keiorailwayclub |
人数 | 約40名 |
インタビュー
早速、KRCの吉岡さんにお話を伺ってきました!
━では、まず自己紹介をお願いいたします。
文学部二年生の吉岡知貴と申します。KRCでは、イベントや広報の補佐などを担当しています!
━早速ですが、主な活動内容を教えていただけますか?
三田祭や七夕祭などの大規模イベントへの鉄道模型ジオラマの出品などを軸にしながら、年に三回の合宿で鉄道旅行をしたりしながら部員同士の交流を深めています。
━合宿!楽しそうですね。年に何回ぐらい実施しているのですか?
まず、年度初めの新歓合宿、また夏休みの夏合宿、年度末の追い出し合宿の計三回です。
年度初めの合宿は入学したばかりの新入生と行くので近場が多いですが、夏合宿や年度末の合宿は二泊三日程度で遠方に行ったりもしています!
━合宿の特徴などはあるのでしょうか。
通常、学内団体の合宿というとバスなどでまとまって現地へ向かう、という形がポピュラーですが、KRCの合宿は「現地集合・現地解散」という形をとっている点が大きな特徴です。
なぜこのような形を取るかというと、現地に行くまでの交通手段を自分で選ぶことができるので、各々の乗りたい鉄道などを選択できるからです。
これは非常に部員にも好評で、僕自身もこれが魅力で入ったという点もあります(笑)
━どんなところが目的地だったのでしょうか?
近いところでは、埼玉県の秩父や静岡県の伊東などが昨年の合宿先でした。
これだけの場所でも様々なアクセス手段があり、今回で一番凄かったケースだと、伊東に行く際にいったん飛行機で伊豆大島に飛んでからジェットフォイル(高速船)で熱海港まで来た、というものでしょうか(笑)
それ以外にも、海外を回ってから来たりする部員もいたりするなど、
人によって本当に様々な経路で行くので、現地に着いてからそれをお互い紹介しあうというのも一つの楽しみになっていますね。
━そのほかに合宿の楽しいポイントはあるのですか?
現地の鉄道会社さんと事前に交渉しておいて、KRCの専用貸切列車を走らせるという活動も行っています。
━電車の貸切ですか!?バスではなく?料金がとんでもないことになりそうですが。。。
はい、電車の貸切です!
もちろん価格は鉄道会社さんによっても変わってきますが、一人当たり5000円ぐらいの費用で実施できたりもするので、ものすごく高い!ということは今までありませんでした。
これが実際に列車を貸し切った際の写真です。
岐阜県の樽見鉄道さんの協力でこのように列車を貸し切りました!
また、実際の制服を着て、列車の運転体験もさせて頂くなど、大変充実した内容でした。
このような活動は鉄道研究会でしかできないことなので、誇れるポイントの一つでもありますね。
━これはすごいですね。私も入ってみたくなってしまいました(笑)入部の条件などはあるのでしょうか?
もちろん慶應生であれば誰でもウェルカムといった感じですね!
兼サーしている部員も多く、特にカメラクラブと兼サーしている部員が割といます。
途中入部も歓迎ですので、気になる方はぜひお待ちしています!
━ちなみに、普段の活動はどんな感じですか?
昼休みや放課後に部室に集まってご飯を食べたり、鉄道トークをしたりといろいろ楽しんでいます!
部室はこんな感じで、鉄道雑誌のバックナンバーや時刻表などが沢山ありますよ!
━これはすごいですね。。。そういえば、○○鉄という言葉がありますが、KRCは乗り鉄・撮り鉄でいうと、どのジャンルの方が一番多いですか?
意外と学年によって差があって、自分と同じ2年生には、鉄道写真を撮ることが好きな「撮り鉄」が多いですね!
━吉岡さんはこの中だと何鉄ですか?(笑)
僕は、どちらかというと撮るより乗る派ですね。
あとは、自分で新ジャンルを作り出したりもしています!
乗り鉄があるなら「降り鉄」があってもいいかなと。。。(笑)
━「降り鉄」。。初めて聞きました(笑)どんなジャンルなのでしょうか?
普段降りない駅にふらっと降りてみたりしながら、周辺の街並みや風景などを楽しむ「途中下車の旅」のような感じですね!
━それは楽しそう、、、。ちなみに、鉄道以外がお好きな方などもいらっしゃるのでしょうか?
意外と、鉄道以外に飛行機や、バスが好きな部員も多くいます!
僕自身も、鉄道以外には韓国が好きで、K-POPだったり韓国旅行にも興味があります!
そのような感じで鉄道以外の趣味がある部員も沢山在籍していますよ!
実は本も出版しているらしい。。実力派団体の素顔とは
━そういえば、サイトを見たとき、KRCが出版している本もあるようでしたが…
そうなんです。最近は部で発行する機関誌が中心とはなってしまいましたが、非常に歴史がある部なので過去には度々本を出版していました。
現在は部員が撮った写真やコラムなどをまとめた会誌を三田祭等で販売しています!
━ちなみに、他の大学との交流もあったりするのでしょうか
早稲田大学の鉄道研究会とは定期的に交流の機会を設けています。
体育会では「慶早戦」が有名ですが、KRCでは「鉄研慶早線」という名で活動をしています!
戦うという文字ではなく、鉄道と同じ”線”になっているのが特徴ですね。
ミッションを決めて、都内の鉄道で乗り換えを重ねながらお題を消化していくといったようなゲームを行ったり、部員同士で食事会を開いたりして、交流を深めています!
この記事を見て興味が湧いた塾生は、三田祭でジオラマを見に行ってみよう!
普段の活動の一環として、「Nゲージ」という鉄道模型を使用したジオラマを作成しているのですが、
今回の三田祭でも展示するのでぜひ見に来ていただけたら嬉しいです。
上記の画像は昨年の展示の様子です。
部員が各自持ち寄った車両を走らせながら展示を行っていますので、興味のある方はぜひ遊びに来てください!!
- 三田祭のKRCブース詳細
項目 | 詳細 |
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実施場所 | 第一校舎132教室 |
実施日 | 11月21日~24日(三田祭全期間) |
実施時間 | 終日 |
内容 | ジオラマ等の展示 |
終わりに
「鉄道研究会」ってどんな活動をしているんだろう?取材をする前はそんな風に思っていましたが、
今回取材をしてみて、非常にポテンシャルの高い団体だな、ということを実感。
取材中は鉄道や旅の話でも盛り上がり、童心に返ったように楽しい時間でした。
少しでも旅や鉄道に興味がある人は、試しに入部してみるのもいかがでしょう?
新しい世界が見えてくるかもしれませんよ!?