ここでは、商学部の進級・卒業条件について詳しく見ていきます。この記事で、慶應大学での学生生活の見通しを立てて、計画的な履修を組んでいってください!
目次
卒業までに必要な単位
商学部では、卒業までに128単位以上取得する必要があり、1学年では50単位まで申請ができます。
基本的に1コマ2単位ですが、外国語科目や体育科目は1コマ1単位、実験科目は2コマで3単位と、特殊な授業もあるので、注意しながら履修を組みましょう。
商学部の卒業条件は以下の通りです。
授業科目の種類 | 単位数 |
---|---|
外国語科目 | 16単位 |
総合教育科目 | 20単位 |
基礎科目 | 16単位 |
専攻科目 | 64単位 |
商学関連科目 | 12単位 |
合計 | 128単位 |
それでは、それぞれの授業科目について、詳しく見ていきます。
外国語科目(16単位)
商学部の外国語は、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語の5言語の中から2言語を選択し、1年と2年でそれぞれ8単位ずつ履修します。ただ、外国語科目は1コマあたり通年で2単位で計算するので、授業数が週に4コマと多くなるのが特徴です。
英語は、TOEICのIPテストを全員が受験し、その結果に応じて基礎〜上級までの4クラスに分けられます。1年次のクラス分けテストは1年次の4月に、2年次のクラス分けテストは1年次の秋学期に行われるので、準備をして臨めると良いでしょう。
総合教育科目(20単位)
総合教育科目は、いわゆる一般教養科目で、他学部の学生と同じ授業を受けることがあります。多くの授業は日吉での開講です。
商学部ではⅠ類〜Ⅴ類までジャンル分けされていて、以下の表の通りに、それぞれ必要な単位数が定められています。
授業科目の種類 | 必要な単位数 | 授業例 |
---|---|---|
I類(自然科学系) | 6単位 | 実験科目、心理学、人類学など |
Ⅱ類(人文・社会科学系) | 条件無し | 美術、歴史、哲学、音楽など |
Ⅲ類(学際的・総合的科目) | 条件無し | ラテンアメリカ研究など |
Ⅳ類(自主強化科目) | 条件無し | プログラミングなど |
Ⅴ類(体育系科目) | 条件無し(4単位まで) | サッカー、野球など |
合計 | 20単位 |
また、指定演習科目という授業がⅠ~Ⅳ類にあり、2単位以上の取得が必要です。以下の表のような授業の中から、1科目以上履修します。
ここで取得した単位も、総合教育科目の単位としてカウントされます。
区分 | 授業例 |
---|---|
Ⅰ類 | 化学Ⅰ(実験を含む), 生物学Ⅰ(実験を含む)など |
Ⅱ類 | 総合教育セミナーD(Ⅱ類), 他学部設置少人数セミナー(Ⅱ類)など |
Ⅲ類 | アカデミック・スキルズⅠ, 総合教育セミナーD(Ⅲ類)など |
Ⅳ類 | 確率論基礎, 英語ディスカッションなど |
基礎科目(16単位)
基礎科目は、基礎必修科目と基礎基盤科目に分かれます。
基礎必修科目は、1年次には4単位8科目が、2年次には2科目4単位が設置されています。
基礎必修科目(1年) | |
---|---|
経済学基礎Ⅰ | 経済学基礎Ⅱ |
微積分Ⅰ | 微積分Ⅱ |
基礎必修科目(2年) | |
---|---|
統計学Ⅰ | 統計学Ⅱ |
なお、微積分Ⅱは、微積分Ⅰを春学期で取得できていないと履修が自動的に取り消されてしまうので、注意しましょう。
基礎基盤科目は、以下の6科目12単位から、4単位以上取る必要があります。
基礎基盤科目 | |
---|---|
経済史Ⅰ | 経済史Ⅱ |
社会経済学Ⅰ | 社会経済学Ⅱ |
私法基礎Ⅰ | 私法基礎Ⅱ |
専攻科目(64単位)
専攻科目は、Ⅰ類~Ⅳ類に分かれます。日吉に設置されているⅠ・Ⅱ類は18単位以上、三田にあるⅢ・Ⅳ類は、46単位以上の取得が必要です。
下の表は、Ⅰ類の授業科目です。
授業科目の種類 | 必要な単位数 | 授業区分 |
---|---|---|
経営学(環境と戦略), 経営学(組織と管理)のどちらか |
2単位以上 | 必修 |
基本簿記と財務表の見方 | 2単位 | 必修 |
商業学Ⅰ, 商業学Ⅱのどちらか | 2単位以上 | 必修 |
産業経済論a, 産業経済論b | 4単位(セット履修) | 選択 |
合計 | 10単位以上 |
下の表は、Ⅱ類の授業科目の例です。11科目22単位の中から、4単位以上を取得します。
専攻科目Ⅱ類 | |
---|---|
財務会計論Ⅰ | 財務会計論Ⅱ |
経済学Ⅰ | 経済学Ⅱ |
監査論 | その他多くの科目 |
日吉では、これらの科目から18単位以上を取得していきます。三田への進級条件には関わってこないですが、なるべく日吉にいるうちに取り終えましょう。
続いて、三田のⅢ類、Ⅳ類について見ていきます。
Ⅲ類は90科目以上開講されているため、ここで紹介しているものはほんの一部にしかすぎません。どんな授業があるのかをさらに詳しく知りたい方は、商学部の三田の履修案内をご覧ください。
下の表は、Ⅲ類・Ⅳ類の授業例です。
授業科目の種類 | 必要な単位数 | 授業例 |
---|---|---|
Ⅲ類 | 条件無し | ミクロ・マーケティング各論, 計量経済学各論など |
Ⅳ類 | 2単位以上 | ゼミ、専攻演習など |
合計 | 46単位以上 |
商学関連科目(12単位)
商学関連科目は三田のみに設置されています。下の表のような授業の中から、12単位以上の取得が必要です。
商学関連科目 | |
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ゲーム理論 | 法学各論 |
営業学─人生を成功に導く『営業』という仕事─ | イノベーションの経営・商業 |
ジャパニーズ・エコノミー | その他多くの科目 |
進級に必要な単位
1年から2年
30単位以上の単位の取得のみが条件です。
2年から3年
2年次に30単位以上取得していることと、1・2年で70単位以上取得していることが条件です。
3年から4年
専攻科目Ⅲ, Ⅳ類、商学関連科目の中から12単位以上取得していることが条件です。また、ゼミの単位はこの年にはもらえないので注意しましょう。
4年次で必要な単位
この年に12単位以上取得することと、卒業の条件を全て満たしていることで、晴れて卒業となります。
ゼミに入っている場合は、3年次にもらえない分この年にまとめてもらうので、順調に単位を取り終えていれば、この年に履修する授業はとても少なくなります。4年かけて、計画的に単位を取れると良いでしょう。
大学の公式の履修案内へは、以下のリンクから飛べます。(※PDFファイルにリンクします)