大学生になったらやりたいことランキングの上位に常に存在する「留学」
海外の文化に触れたり、全く違う環境で全く違う事を学んだり、自らの価値観に大きな影響を与える一大イベントですよね。
しかし、「海外へ渡る」という事はそう簡単な話ではありません。
私費で留学するのであれば多額の費用がかかる上に、情報収集や休学の申請などなにかと大変です。
しかし、慶應義塾大学には素晴らしい制度が用意されています。
それは、「交換留学制度」
学費を慶應に納めながら留学ができる大変お得な制度です。
しかし、その対策をするのは情報収集も含め中々一人では難しいのも事実。
大学受験と同様に、事前に得ている情報の差と、それに対する的確な対策が大きく結果に影響してしまいます。
そこで今回は、今年の学内選考に実際に合格をした慶應生の方と、交換留学対策を専門にサポートしてくれる予備校のカウンセラーの方を交えて、慶應義塾大学の交換留学制度の概要とその対策を簡単にご紹介致します。
目次
慶應生なら誰でも利用できる交換留学制度
以前の記事でも「交換留学制度」については簡単に紹介させて頂きましたが、
今回改めて詳しく解説させて頂きます。
学ぶことができる大学
交換留学で行くことができる大学は、学事サイトの以下のページに一覧が載っています。
その中から一例を挙げると、
- アメリカ ペンシルバニア大学(世界大学ランキング11位)
- 中国 清華大学(世界ランキング23位)
- オーストラリア オーストラリア国立大学(オーストラリア唯一の国立大学)
- イタリア ヴェネツィア大学(2013年イタリア最高峰)
- イギリス マンチェスター大学(ノーベル賞受賞者25名の名門大学)
などなど、世界的にも非常にレベルの高い大学への留学が可能です。
スケジュール
交換留学は、1期・2期・3期と時期が別れており、留学先の大学によって留学時期が異なります。
中でも1期・2期で留学する大学が多く、共に出願時期は秋となるため、対策を始める場合は今頃から始める必要性があります。
詳しくは以下の学事サイトに記載されています。
出願資格と条件
交換留学を考える上で、最も気になる点がこちらになるかと思いますので、諸条件を挙げさせて頂きます。
まず、出願資格のある学生は学部1~3年生及び慶應義塾の大学院に進学予定の4年生と大学院生となります。
その他の諸条件が異なる部分はありますが、学習面での条件は成績が優秀である事が重要となります。
その指針は2点あり、
- 学業成績表における大学学部1年次からの成績の累積「交換留学用成績係数」が3.30以上であること。
- 英語の語学能力証明書が必要な大学への留学を希望する場合TOEFL iBT総合70点以上もしくはIELTS総合5.5以上であること。 ※TOEFL iBTはTest Date Scoresのみ有効とします(MyBest Scoresは評価されません)
いずれも慶應義塾大学国際センターのサイトより
学習面では以上の2点に対して対策をする必要性があります。
重視されるポイント
以上の項目の他に重要となるポイントが出願に伴う志望理由に関わる書類(通称:エッセイ)があります。
交換留学全体への志望理由に加え、留学先での学習計画、志望する学校への志望理由の3種類についてそれぞれ、
- 日本語
- 留学先で使用する言語
を用いて作成する必要があり、高度な語学力が求められるため、非常に学生を悩ませる難関となっています。
勉強方法と対策
交換留学を目指すにあたり、対策をする点は主に各種試験のスコアクリアのための勉強と、エッセイに必要な文章力の向上等が主になります。
勉強方法は、大学受験と同様に
- 自力で勉強をする
- 予備校に行く
という2通りの方法があります。
もちろん自力で勉強して突破できるに越したことは無いですが、エッセイの英文は500Words程度の文量があるため、書く事はもちろん内容の添削などまで一人でこなすのは相当な努力が必要になります。
かといって、予備校に入る場合も大学受験の際とは異なり、
「どの予備校が良いのか」
「入ってみてどうだったのか」
といった情報は中々手に入りにくいのも事実。
先輩の口コミを聞くにしても、交換留学経験があり、かつ予備校も利用していた、というケースの先輩を探すのも難しいですよね。
そこで、交換留学経験のある慶應生が今まで多く利用していて、指導に関しても評判の良い予備校情報をキャッチしたので、実際に今年の学内選考を突破した学生の方も交えて予備校での交換留学対策と実際の勉強方法ついてインタビュー形式でご紹介します。
交換留学対策に対応した予備校
今回は様々な予備校がある中で、慶應生も過去に多く利用していると噂の、渋谷にある「AGOS JAPAN」渋谷校にお邪魔し、学生の指導カウンセラーを担当している松永さんにお話を伺い、専門予備校ではどのような対策を行っているのかを徹底ヒアリングしました。
AGOS JAPANの交換留学対策
高山「本日はよろしくお願いいたします!」
松永「よろしくお願いします!」
高山「まず始めにお伺いしたいのですが、アゴスでは、慶應の交換留学に対してどのような部分を中心に対策を行っているのでしょうか?」
松永「交換留学の条件となる「TOEFL」・「IELTS」の対策をまずメインとして行っています。交換留学はテストがどちらかから選択なので、それに必要なスコアクリアを目標にしています」
高山「心強いですね!」
松永「加えて、スコアがどんなに高くても留学計画書(エッセイ)が弱いと選考において弾かれてしまうため、計画書の添削や内容指導に加え、選考に伴った面接練習等を一つのパッケージとしています」
高山「スコア以外に志望動機のフォロー等も行っているんですね」
松永「メインは各種試験の対策になるのですが、伴ってそういった対策も行っています。通常、学校でそれらのテストの対策をテーマにした授業や講座等もありますが、それだけでは志望動機等を完全にはクリアできないので、その部分に関しては徹底してサポートしているポイントです。」
高山「実際に行う授業の期間や濃さなどはどのような感じなのでしょうか?」
松永「週1回3時間、全4回4週間で終わるように組まれています。」
高山「割と短い期間なんですね…」
松永「そうですね。さらに急ぐのであれば週2回などにすることもできるので自分のペースに合わせて受講することも可能です!」
高山「そうなんですね。ちなみに、他にも似たような予備校がある中でここはアゴスならではの自慢ポイント!というものはあるのでしょうか」
松永「そうですね、他にもTOEFLやIELTS対策をしている予備校もありますが、多くの予備校が問題集をひたすら解いて、それに対する答え合わせや解説をするという形式で行っているんですよね」
高山「言われてみれば、塾や予備校では全般的にそういう授業は多くありますよね。」
松永「しかし、アゴスはすべて自分たちでテキストを作成していて、問題のタイプ別に解き方を解説したりと、より戦略的で実践的な内容で指導を行っているのが大きな特徴ですね」
高山「自分で考える力を身につけるということですね!」
松永「そうですね!“頭に詰め込んでなんとなく解く”ではなく、論理的に考えて解く力をつけてもらうようにしています!」
高山「ありがとうございました!」
今年の学内選考に合格した方へのインタビュー
続いて、「AGOS JAPAN」の講座を実際に受講し、見事今季の学内選考を突破した商学部のOさんと、先ほど紹介していただいたカウンセラーの松永さんを交えて「交換留学に向けての学習のポイント」をインタビュー形式でご紹介します!
志望動機とは
高山「合格おめでとうございます!!いきなりですが、単刀直入に聞くと今回交換留学をしよう!と思ったきっかけはどのようなものだったのでしょうか?」
O「留学はもちろん、学問的な理由で行くことがほとんどだと思うのですが、私の場合は、周りに帰国子女が多かったり、親戚が国際結婚していたりする事もあって気持ちが海外に向いていて、留学したいという気持ちがぼんやりとあった事が純粋な理由ですね。」
高山「やっぱり、そういう風に考えられている方は多いですよね」
松永「私はそれでいいと思っているんですよね。住む場所や環境を変えて自分を試してみたいとか、色々あると思います。
ただどんな理由であれ、学内選考では会ったことのない教授の方々が志望動機を見て審査をするので、曖昧な志望理由の学生を送って、途中で挫折して帰られたりしてしまったらたまったものではないわけですね」
高山「確かにそれはその通りですね」
松永「大学としては、学費を大学がもらうのではなく、留学先の大学に更に金額を上乗せして払うわけですよね。さらに大学は、国際交流センターを作るなど、莫大な手間や費用をかけているので、中途半端な気持ちで交換留学に出てしまった学生が現地で問題を起こしたりして、来年以降の枠を潰されてしまう可能性もあるため、審査する大学は志望動機を最重視しています」
高山「そういう理由で、エッセイが重要になってくるというわけですね」
松永「そういうことです!なので、AGOSに来ていただいた学生には、留学に向けた明確な目的意識を考えてもらうようにしています。
毎年きっかけは曖昧でも、興味のある領域の本などを読んだり、経験者の話などを聞いたりしながら目的を考えるうちに、エッセイを書くために学んだ中から本当に行きたい理由が見つかったりするわけですよね」
高山「ロジックがちゃんとしてないとってことですよね」
松永「そうです!最初は、「とにかくイギリスがいいんです!(笑)」みたいなことを言う学生さんもいるんですが、その段階から慶應の一年間をなくしてまでなぜイギリスに行きたいのかと言うことを明確にしてゆくことがポイントですね」
O「私はこの理由書を書くのに、夏休みの一ヶ月ぐらいをかけて考えました。最初はぼんやりした理由だったんですが、じっくり考えるうちに、留学を手段として将来何をするかという明確な理由になり、考える時間も本当に有意義な時間だったと感じています。」
松永「交換留学から帰ってくるのが、4年生の5月、ないしは3年生の5月頃になるので、ちょうど就活真っ只中になるわけですよね。でも、交換留学に行くために”何をしたいか”、”将来どんな道に進みたいか”などを考えているうちに、早いタイミングで自分のキャリアプランや進むべき方向の決定にもつながるので、交換留学をする子って就活がうまく行っている子が多いのも事実です」
どれぐらい勉強してましたか??
高山「月並みな質問ですが、学校の勉強と試験の勉強の両立はどうだったのでしょうか?」
O「大変でしたね。テスト期間はGPAを取らなければいけないし、IELTSのスコア対策もしなければならないので苦しかったです。」
高山「両立するにあたって心がけていたこと等はあるのでしょうか?」
O「スキマ時間を利用して、暇な時間を作らないようにしていましたね。あと、リスニングはスマホでも聴けるので電車でやったりもしていました」
高山「電車でもできるんですね」
松永「授業の音声は受講生であればすべてダウンロードして聴けるので、時間さえあればいつでも使えます!」
高山「すごいですね!」
O「スピーキングに関しては、自分で話したものをパソコンやスマホからアップロードすると、講師が評価をつけて返してくれるのでありがたかったです」
高山「それで自宅とかでも十分にできるわけですね」
O「忙しい人向けに作られていることもあって、予備校に来ずとも学習に利用できる点が便利でした」
高山「ちなみに、忙しくて授業を休んでしまった!ということもあると思うのですが、そういったときはどうしたのでしょうか?」
O「私は一回休んでしまったのですが、インターネットで見ることができる補講ビデオが全部の回についているので、それを見ていましたね」
高山「そんなサービスもあるんですね!」
O「そうですね。パソコンやスマホで見ることができるので、それこそ復習にも役立ちました。」
高山「復習は大切ですよね」
O「復習は絶対に怠らないということも心がけていましたね。自分がどんなに復習するかによって、次回の理解度とかスコアが変わると思っていたので、授業で出される課題を遅れずにしっかりこなし、返ってきたフィードバックを次回につなげるようにしました」
高山「課題も結構あるんですか?」
O「しっかりやると結構時間がかかるものもあります。でも、課題は、やるべき事が箇条書きにして渡されるので明確にわかってやりやすかったですね」
高山「大学生活続けながらっていうのが大変ですよね」
松永「せっかく大学入ったのに‥‥(笑)というね…。(笑)」
O「私もそういう気持ちはありましたね(笑)」
一同「(笑)」
O「本当は2年生で留学しようと思って1年生から少しは対策などもしていたのですが、そのときは塾に入る気持ちとかは全く無くて‥」
高山「そうだったんですね」
O「しかも、1年生の秋って一番楽しい時期じゃないですか(笑)それで、一人で勉強を続けるのは無理だなー、となってしまって」
高山「やっぱり一人だとどうしてもそうなってしまいますよね」
O「それで1年生の冬ごろにアゴスに相談に来て今に至るという感じですね」
どうやって乗り越えたのでしょうか?
高山「前の質問と少し被りますが、交換留学試験も大学受験と同様に、モチベーションの保ち方が重要になってくると思うのですが、Oさんはどのようにモチベーションを保っていたのでしょうか?」
O「私は、2月頃からアゴスに入ったのですが、そこから試験までの期間で勉強が間に合うかどうかが本当に心配でした。なのでまず始めに、遊びを一切排除しました(笑)」
高山「大胆ですね!」
O「遊びは一切排除して6ヶ月、この講座を集中してやればきっと試験を突破できると確信していたので、”全部完璧に達成すれば残りの期間は遊べる!!”という感覚で必死で頑張りましたね。」
高山「やっぱりそこも大学受験に通ずるものがあるんですね」
松永「交換留学は11月中に結果が出てから、出発になるのは翌年の夏なので、出発までは好きに過ごせるからね‥(笑)」
O「そうですね(笑)何でも好きなことができるので、留学先で何をしようかということも改めていろいろ考えています。一緒に交換留学に行く友達もいるので楽しみですね!」
高山「楽しいことを考えるのはやっぱり最大の原動力ですよね」
O「そうですね。あとは、同じ講座を受けているほかの受講生の方の熱心さもモチベーションに繋がりましたね。中には、同じ大学の人もいたので”直接のライバルだ!”という感覚もあってかなりやる気が引き出されました(笑)」
高山「自分と同じことをしているという事は自分と同じだけの能力を備えている可能性があるということですもんね」
受講してみて、アゴスで良かったなと感じるポイントはありますか?
O「講師の方の対応が親切だったのが一番大きかったですね」
高山「それは予備校において最も重要ですよね」
O「質問をメールでするのですが、その返信がかなり丁寧でわかりやすかったです」
松永「他の予備校は授業の前後に質問したりすることが多いと思うのですが、アゴスでは講師がメールアドレスを公開しているのでいつでも質問が可能という点は自信を持っています!」
高山「いたれりつくせりですね!」
O「英語に関してかなりマニアックな知識が深い講師の方が多いので、参考書以上にわかりやすい説明が聞けました。また、メールだと質問とその回答が文章で蓄積するので、後々になっても参考書として使えるのはありがたいですね」
松永「どの講師も、TEACHING FREAK!のような感じでどんどん教えたい!という人が多いので、質問をしたら何でも答えてくれると思います!」
O「夜遅くなっても、自分ひとりのためだけに授業時間以外にもホワイトボードを使って丁寧に教えてくれたりするので本当にいろいろとお世話になりました」
高山「講師と生徒の距離の近さもいいですね」
O「教室で講師の方との距離も近くて、一回行けば名前も顔もすぐ覚えてもらえるので、居心地がよくクラスに行くのが苦にならなかったのも続けられたポイントでした」
これから交換留学を考えている学生へのメッセージ
高山「最後に、これから実際に交換留学を考えている学生の方にメッセージをお願いします!」
O「自分が何をやりたいのかを早め、早めに考えておいた方が留学の目的を考えるときに非常に考えやすくなります。留学を将来のための一つの手段として考えたとき、そこで何を残したいのか、どう将来に繋げたいのかを考えるのが近道だと思います」
高山「留学の先も見据えて将来を設計する必要があるということですね」
O「そうですね!その方がモチベーションにつながります!」
高山「本日はありがとうございました!」
AGOSJAPAN講師からのメッセージ
担当セクションは、SpeakingからReading、Listening、Writingの全てに加え、ビデオコースやセミナーも担当。
中学2年生から高校生、大学生、そして社会人に至るまで、幅広い層の方々のスコアアップ、そしてトップ校合格をサポートさせて頂いています。
多くの米国学会参加を通して教材及びカリキュラムの研究と開発を行い、「指導は熱く、分析はクールに」がモットーです。
「わかる」から「できる」、そして「合格」までフォロー致します。
AGOSでの出会いという「偶然」をスコアアップの「必然」に変え、合格祝賀会で思い切り乾杯しましょう!
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今回この記事を読んでいただいた、
「交換留学を考えているけどどう対策していいかわからない」
「予備校を探していた」
「交換留学をするかどうか悩んでいる」
などなど、気になることがある方向けに、先着順に「AGOS JAPAN」にて特別無料相談会を実施させて頂きます!
時間、ご都合等を以下のフォームに入力頂けましたら、後日「AGOS JAPAN」よりメールを送らせて頂きますので、留学に関わる悩みを抱えている学生はぜひ、メッセージを送って一度お話をしてみてはいかがでしょうか?