ここでは、総合政策学部の進級・卒業条件について詳しく見ていきます。この記事で慶應大学での学生生活の見通しを立てて、計画的な履修を組んでいってください!
目次
進級・卒業に必要な単位
総合政策学部では、卒業に124単位の取得が必要です。1学期間で履修できるのは、20単位までで、自由科目はそこから10単位まで履修できます。つまり、通年では40単位です。
ただし、「心身ウェルネス」「体育 1」「体育 2」「体育 3」「体育 4」「体育 5」「特別研究プロジェクトA」「特別研究プロジェクトB」は履修上限に含まれないので気をつけましょう。
1年から2年
必修科目 | |
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体育1 | 心身ウェルネス |
総合政策学 | |
3科目3単位 |
2年から3年
必要な科目 | 必要単位数 |
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1,2年トータルの単位 | 60単位 |
言語コミュニケーション科目(基盤科目) | 8単位(いずれかの語種で4単位以上) |
データサイエンス1 | 2単位 |
データサイエンス2 | 2単位 |
情報技術基礎科目 | 4単位 |
3年から4年
必要な科目 | 必要単位数 |
---|---|
基盤科目 | 30単位 |
体育2 | 1単位 |
体育3 | 1単位 |
研究会AまたはB | 2単位 |
情報技術基礎科目 | 4単位 |
4年次(卒業条件)
必要な科目 | 必要単位数 |
---|---|
先端科目 | 30単位 |
卒業プロジェクト2 | 2単位 |
1~4年通算 | 124単位 |
それでは、各科目について詳しく見ていきます。
基盤科目
学部を問わず、ずべてのSFC生が学習するべき科目です。一部は必修科目や選択必修科目として割り当てられています。
言語コミュニケーション科目(8単位)
入学して早々にある外国語履修ガイダンスに出席して、希望の履修コースを提出し、同時にTOEFL-IPTテストを受けます。抽選とTOEFLのスコアによって、クラスが決まります。
授業科目の種類 | |
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インテンシブ(週4コマ) | ベーシック(週2コマ) |
プロジェクト英語(週1コマ × 2クラス) | SFC 実践英語入門(週2回 × 2コマ連続) |
入学してから2学期目以降は、1学期目に履修した外国語科目の上級コースを履修しても、別の外国語を受講しても大丈夫です。3年への進級条件との兼ね合いを考えながら履修しましょう。
国際センター設置短期海外研修科目は、毎年夏季・春季休暇中に短期留学にいくことで単位をもらえる科目です。
科目名 |
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オックスフォード大学クライストチャーチ・コレッジ夏季講座 |
ケンブリッジ大学ダウニング・コレッジ夏季講座 |
パリ政治学院春季講座 |
データサイエンス科目
データサイエンス科目は、「データサイエンス基礎」の単位の取得、またはデータサイエンス科目認定試験に合格している必要があります。ただ、「データサイエンス基礎」は自由科目なので注意してください。
履修は「データサイエンス1」から2単位以上取得した後に「データサイエンス2」に進むことが推奨されていますが、両方同時に取得することも可能です。
データサイエンス1の例 | |
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微分・積分 | 統計基礎 |
線形代数 | 確率 |
データサイエンス2の例 | |
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環境ガバナンスのデータサイエンス | ベイズ統計 |
ビジネスのデータサイエンス | 問題発見・解決のための数学リテラシー |
情報技術基礎科目
「情報基礎1」は必修科目で、この単位を取得後に「情報基礎2」や、その他情報技術基礎科目を履修することができます。
授業科目の例 | |
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オブジェクト指向プログラミング基礎 | スクリプト言語プログラミング基礎 |
情報基礎1・2 | システムプログラミング基礎 |
ウェルネス科目
「体育1」を取得した次の学期に必ず「体育2」と「体育3」を同時に履修しなければなりません。「体育4」「体育5」を履修するときは、「体育3」の取得が必須です。
授業科目の例 | |
---|---|
体育1 | 心身ウェルネス |
体育2・3 | 体育4・5 |
先端科目
研究会や卒業プロジェクトの前提となる専門的、先端的な科目です。どの研究会に属するか検討しやすいようにガイドするアスペクトという仕組みを持っています。
授業科目の例 | |
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近代思想の世界 | 企業の社会的責任と社会・経済の活性化 |
開発とローカリズム、持続可能システム論 | 応用臨床心理 |
企業法(ベンチャー関連法) | 国際政治経済論 |
研究プロジェクト科目
研究会
研究会 | |||
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科目名 | 週あたりのコマ数 | 単位数 | 受け入れ人数の目安 |
研究会A | 週2コマ | 4単位 | 35人 |
研究会B | 週1コマ | 2単位 | 15人 |
1学期に自由科目での履修も含めて6単位まで履修することができます。原則2年生からですが、特別に担当者に認められた場合、1学期に1つまで1年次から履修が可能です。
春学期のシラバスは1月上旬、秋学期のシラバスは7月上旬に公開されます。研究会ごとに履修選抜があるので、詳しくはシラバスをチェックしてください。
卒業プロジェクト
4年次に「卒業プロジェクト」として、論文や作品を制作していきます。1学期目に「卒業プロジェクト1」を、2学期目に「卒業プロジェクト2」を履修して単位を取得することが卒業条件の1つです。1の単位を取得していないと2は履修できません。
卒業プロジェクトを履修するためには卒プロメンターについてもらいます。卒プロメンターとは卒業プロジェクトの担当教員のことで、3年の秋学期にメンター申請を行い、承認が必要です。メンターとやり取りをしながらプロジェクトを進めて、研究成果物を作成し評価を受けます。
卒プロメンターの申請には3年の春学期までに、メンターの指定するアスペクトの1つから4単位以上取得していることと、その他個別の条件を満たしていることが必要です。
アスペクト
日本語にすると、「外観・様相」です(goo国語辞書より)。生きる方法論、探求のスケール、探求の観点、探求の方法論・スキルの4グループに分かれ、それぞれが10のアスペクトを持っています。
そして先端科目や一部の基盤科目が1つや複数のアスペクトを持っているので、自分の履修した授業がどんな性質を持っているのかが把握でき、より自分の興味と合うような研究会を選択しやすいような仕組みとなっています。
生きる方法論 | |||
---|---|---|---|
自然言語 | 人工言語 | 時間の流れ | 空間の広がり |
思想・宗教 | 文化・芸術 | 価値・交換 | 役割・関係 |
マネジメント | 学び |
探求の観点 | |||
---|---|---|---|
身体 | 心 | ことば | コミュニケーション |
システム | ルール・制度 | 自然 | デザイン |
人工物 | エネルギー |
探求の方法論・スキル | |||
---|---|---|---|
観察・記述する | 測定・記録する | 分析・評価する | 解釈・意味づける |
モデル化・予測する | 考える | 協働する | つくる |
表現する | 共有する |
探求のスケール | |||
---|---|---|---|
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集団・企業 | まち・都市 | 地方 | 国 |
地域圏 | 地球・宇宙 |
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