水面にぶつける私達の青春。體育會カヌー部で若き血を滾らせろ。

四年間の大学生活、人生におけるその限られた期間をどんな風に過ごすか。

大切な事なのになぜか僕達が忘れてしまった。そんな感覚ではないでしょうか。

僕も最後の青春に全力を賭けてみたかった。そんな風に悔やむ日があります。

でも大丈夫。今回ご紹介する「體育會端艇部カヌー部門」には、太陽に立ち向かうほどの熱き想いを持った慶應生が集っています。

青春をやり直したい人、学生生活の最後に何かに没頭してみたい人、そんな人はこの記事を読んでそのパワーを感じ取ってください!

活動概要

項目 詳細
団体名 慶應義塾大学體育會端艇部カヌー部門
所属部員数 約40名
公式Twitter @keio_canoe
公式サイト https://keiocanoe.wixsite.com/keio-canoe-team
経験・未経験 未経験者がほとんど

大会等の実績

  •  カヌーマラソン世界選⼿権 U23 アジア 4 位
  • 全⽇本学⽣カヌースプリント選⼿権⼤会 男⼦フォア 3 位⼊賞
  • 全⽇本カヌー選⼿権⼤会 ⼥⼦シングル 1000m 優勝
  • 全⽇本学⽣カヌースプリント選⼿権⼤会 男⼦シングル 1000m A 決勝 8 位⼊
    賞、⼥⼦シングル 1000m A 決勝 8 位⼊賞
  • 全⽇本学⽣カヌースプリント新⼈選⼿権⼤会 総合優勝

インタビュー

「慶應の體育會でめちゃくちゃ熱い部があるよ!」とのタレコミでこの団体に直撃。

お忙しい中、選手の岸和田さん、藤田さん、佐藤さんとマネージャーの伊原さんがインタビューに応じてくれました!

今回は慶應のカヌー部がなぜ熱いのか、その実態と魅力に肉薄します!!

活動概要

━今日はよろしくお願い致します。まずは端艇部カヌー部門がどんな団体なのかという点を簡単に教えて頂けますか?

よろしくお願いします!

僕らは部の名の通り、カヌーを操って競技を行っている団体です。

正式には「慶應義塾體育會端艇部」のカヌー部門という扱いになり、端艇部にはボート部門も存在しています。

━活動拠点はどちらになるのでしょうか?

僕らはキャンパスを活動拠点にしているわけではなく、埼玉県の戸田公園にある戸田漕艇場を拠点に活動しています。

━キャンパスからは少し離れている印象ですが‥‥。

そうですね。三田キャンパスから大体1時間弱です。

最寄り駅の埼京線の戸田公園駅から歩いて10分程の場所に艇庫と練習場があるのですが、朝練等もあるためが完備されており、部員は寮に入る事が条件になります。

googlemapより

戸田には他の大学の艇庫もあり、カヌー・ボートのメッカになっています。

━寮なんですね‥‥。初めて知りました。あとで詳しく教えて下さい。

そうなんです。

その他にも皆さんに知って頂きたい事がたくさんあるので、部で制作したPVを最初に見て頂けるとわかりやすいと思います!

練習について

━熱いPVをありがとうございました!僕も入りたくなるほどワクワクしてきました。もし入部するとしたら一番気になる、練習についてまずは簡単に教えてください!

大会が8月にあるのですが、大会前となる2月頃から8月にかけてはかなり強めの練習を行っています。

具体的には、朝練と午後練があり、朝は主に船を出して漕ぐ練習をしており、川で1時間程度船を漕いで戻ってくるという乗艇練習が中心。

火曜日〜金曜日の週4日間、朝練を行っています。

━平日はほぼ毎日という感じなんですね。ちなみに時間は何時頃になるのでしょうか?

学校に行く前に1限がある人と無い人に別れて実施していて、1限がある人は4時起床で5時に練習開始、2限以降からの人は6時半から練習開始、という形になっています!

━それはどちらにしても早いですね‥‥‥。

そうですね。めちゃくちゃ早いです!

家から来るとほとんどの人が練習開始に間に合わないということもあり、朝練のために寮があるようなものですね。

ただ、寮から練習場所に行くので、移動の負担は少ないです。

━午後はどのような練習を行うのでしょうか?

午後は主に船を使わない、陸トレと呼んでいる練習を行っています。

ウエイトトレーニングを週に2日と有酸素を週に1日という形で行っています。

また、土日などの祝日は船を使って練習しています。

━シーズン後はどのようになるのですか?

シーズンが終わると1ヶ月のオフがあります。

オフのあとのシーズンオフ期間はウエイトが中心になり、ウエイト3コマ・有酸素1コマをシフト制で行っています。

━シフト制ですか‥具体的にはどのような感じでしょうか?

それぞれ、決められたコマ数を1週間の間にこなせれば良いというスタイルを取っていて、自分の決めた好きなタイミングで練習を行う、ということが可能です。

この期間は、部員の中ではバイト期間と呼ばれていて、練習とアルバイトを両立できる点もメリットですね。

━そうなんですね‥。

オンでやるときとオフでやるときのメリハリがある点は僕らとしてもありがたい点です。

1ヶ月のオフ期間は家に帰ることもでき、自由にやりたい事ができるので、部員もそれぞれ色々な事をしています。

━ちなみに、実際の練習の雰囲気はどんな感じなのでしょうか?

8名程の班を作って練習しています。その班の中で意見を出し合ったりするので、個人競技でありながら部内で孤独を感じる事が無いですよ!

また、班によってはメンバー同士で旅行に行ったり食事に行ったりしているところもあって楽しく過ごしています。

━そうなんですね。ちなみにコーチなどはいらっしゃるのでしょうか?

実はカヌー部では、ほとんどの練習を学生主体で行っています!

部員全員が何かしらの係になっていて、それぞれがスケジュールから練習メニューまで全部決めているところも大きな特徴です!

コーチにも来て頂くことがありますが、練習内容には言及せず、技術的な面を的確に指導してもらうのみですね。

━連帯感が生まれそうですね

そうですね。アドバイスもほとんど部員同士で言い合っているため、雰囲気を自分たちで作れるのはとても良い点だと思っています。

━ほかに練習において力を入れているポイントなどはありますか?

「TT」(=タイムトライアル)という練習をシーズンに数度行っています。

これは、各選手がタイムをはかって、部内で順位をつけるものなのですが、男女で距離や体格に差があるため、その差も加味した計算式を用意して総合的な順位を表に示します。

そこから、自分の成績を比較したりして、自分がどの位置にいてどのくらい頑張る必要があるのかを確認できので、努力すればするほど成果が目に見えるのでやりがいがあります!

大会について

━8月の大会について教えて下さい!

基本的にはタイムを競うレース形式の大会になります。

8〜9艇を横に並べて、男子1000m・女子500mを一気に進んでそのタイムを競うものです。

その中の上位が次のレースに進出でき、勝ち抜いて行く形で競技を行います。

━優勝はどのように決まるのでしょうか?

基本的には個人競技になるのですが、大学としての優勝と個人優勝に別れます。

個人で勝ち抜いて、準決勝から先に進むとポイントがもらえます。

そのポイントを合計して、所属する大学としての優勝が決まるほか、個人の順位によって個人優勝が決まります。

━そうなんですね。部門としてはどのようなものがあるのでしょうか?

個人競技の他に、4人乗りで競う「フォア」と2人乗りで競う「ペア」があります。

去年はフォアが全体で3位という成績を取ることができました。

また、4人で競うリレーもあります。

また、選手登録から1年目限定の「ジュニア部門」も同日に実施され、新入生は主にここで戦います。

合宿について

━他の體育會だと、合宿が大きなイベントになると思いますが、普段から寮で泊まっているカヌー部にも合宿はあるのでしょうか?

夏の大会は基本的には遠方での開催になるので、合宿ではありませんが、この遠征が他の団体の合宿に近いものになります。

普通は観光バスで遠征することが多いですが、カヌー部は大きな車の上に船を積んで自分たちで運転して行くという点も大きな特徴です。

━すごいダイナミック!しかもドライブみたいで楽しそうですね‥‥!

そうですね!複数人で分乗していくので盛り上がります!

また、途中のサービスエリアでご飯を食べたり色々と楽しみながら運転も交替制で目的地を目指すので、車のメンバー同士でも親睦が深まります。

━それは班などで分乗していくんですか?

いえ!班ではなく、バン責と呼ばれる、バンの責任者が決めたメンバーで車に乗っていきます。

今まで班が別れていたりして交流が薄かった部員とも話すきっかけができたりして楽しいですよ!

━そうなんですね!ちなみに場所や期間はどのくらいになるのでしょうか?

期間は大会を含めて2週間ぐらいの遠征になります。場所は、去年は石川県の小松市で実施されました。

過去に一番遠かったのは香川県まで遠征した時ですね…。12時間ぐらいかかったので、ほぼ全員で運転を交代しながら行きました。(笑)

━香川!大変ですが、それはなかなかできない体験ですね(笑)遠征の良いポイントは他にもありますか?

僕たちの遠征に関しては、監督コーチが厳しく指導をするわけでは無く、自分たちで練習メニューを考えて実践するという流れをとっているため、部の空気感を自分たちで作り出せるところは非常に魅力だと思っています。

毎日ミーティングをして士気を高めつつも、大会が終わって時間があるときは、遠征先の近くのお祭りに参戦したりと、部の雰囲気が良いからこそみんなで楽しめることもたくさんありますよ!笑

寮生活について

━それでは続いて一番気になる「寮」について教えていただけますか!?

男女それぞれ別の建物になっていて、男子寮は艇庫のある練習場の建物に併設されています!

女子寮は一軒家のような建物で、練習場所からは自転車で10分程度で、ルームシェアのような感じでかなり快適です。

━そういう生活に憧れる人もいそうですよね。ちなみに男子寮はどんな感じなんですか?

そのままの状態で申し訳ないのですが、こんな感じです。

畳の部屋とベッドの部屋がありますが、それぞれ全て他の部員と相部屋になるので毎日が修学旅行みたいな感じで割と楽しいですよ!

━門限などあるのでしょうか?

夜の21時半に清掃があって、その時間が実質門限のようになっています。

翌朝の練習がある日は、消灯時間があり、22時に消灯します。

割と早く感じる方もいると思いますが、部員は意外とすぐ寝てしまう人が多いですね。

あまり夜遅く起きていると翌朝に差し支えるので「しっかり練習に取り組もう」という意味も込めて消灯時間等が設けられています。

━じゃあ飲み会とかで遅くなれないですね‥‥

そうですね‥‥笑 それはオフシーズンとかに‥‥‥笑

━でも身体のためには良さそうですね‥

そうですね‥‥嫌でも健康になります(笑)

ただ、起きている事自体は完全に制限されているわけではないので、テスト前などは食堂等の共有スペースで遅くまで勉強したり‥‥ということも可能ではあります。

━寮の費用はどのくらいなのでしょうか?

かなり安く、月に2万円ぐらいです。

オン期間の夕食とオフ期間の土日練の昼食・夕食はマネージャーが作っていてそれも寮費に含まれているのでかなりお得ですよ!

ちなみに光熱費も無料なので最高です。

━遠方から進学する学生には最適ですね。

そうですね‥、慣れない土地であっても仲間がいるので寂しくなく、楽しく過ごすことができますね。

シーズンオフ期間は必ず毎日寮に居なければいけないわけでは無いため、朝練の前日以外は家に帰る事もできます。

ただ、家に帰りたがる人もいれば、家が遠い人は寮から出たがらない人もいて十人十色ですね。

入部について

━入部してみたいな!と考えている塾生に伝えたい事はありますか?

カヌー部では、新入生・在校生の男女を問わずいつでも入部大歓迎です!

カヌーという競技は場所や道具が特殊であるため、「経験者」はほとんどいません。現在の部員の中にも未経験で入部した人がたくさんいます。

大学生になると、なかなか「ゼロからのスタート」というスポーツ、ましてや體育會は多くありません。

でも、カヌー部であれば同じスタートラインから始めることができます。

  • 「新しいことを始めてみたい」
  • 「今まで何もやってこなかったけど、最後の学生生活で何か誇れるものを残したい」
  • 「青春を感じたい」
  • 「筋トレがしたい」

などなど、入部の理由はどんな理由でも構いません。

新歓では試乗会も行っていますが、TwitterのDMから連絡を貰えればいつでも体験入部、試乗などを受け付けていますよ!

━途中入部もOKなんですね‥!

はい!

実は去年のジュニア部門で優勝した選手は、去年の10月に途中入部して、8月の大会で優勝しています!

その部員も、1年生の夏頃まではイケイケなサークルに入っていたのですが、ある日サークルでの活動に嫌気が差し、「真面目に何かに取り組みたい」と思ってカヌー部に入り、しっかりと結果を残しました。

未経験から始めていても、ここまで大きな結果を残すことができるので、「時期を逃したけど何かに打ち込みたい!」という人はいつでも大歓迎です。

━少し話がずれますが、カヌー部はかなり先輩や後輩の距離が近いように感じるのですが、部内の上下関係はどんな感じなのでしょうか?

練習や競技に対しては情熱を持って活動を行っていますが、そういった環境だからこそ上下関係に関して非常に風通しがよく、1年生と4年生が仲良くなる事も多いです!

また、練習時には先輩・後輩関係なく意見を言い合う事もしていて、上下関係に関してはいい意味でゆるい雰囲気で過ごしやすいです。

部内には意味のない厳しさというものは存在していません。また、寮生活をしているうえで部員のいろいろな面が見えてくるので、様々な面に寄り添える点もグッドポイントです!

━ちなみに、就職活動などはどのような感じになるのでしょうか?

就職活動の時期になると何かと忙しくなると思いますが、カヌー部はそういった日程に関してはかなり融通が利く部活です。

また余談ですが、寮という特殊な環境で4年間生活していたので、面接で強い印象が残り覚えてもらいやすいうえに、話すことには困らないと先輩方がおっしゃっていました。

また、端艇部全体で、様々な企業に就職したOBが来て、わざわざ就職の説明会を開いたり面接練習をしてくれるという行事も毎年行っていて、これは他の體育會では無い端艇部ならではのものです。

忙しさや環境を理解しているのでそれにあわせて考えてもらえるという側面もあり、忙しくても就活にかける時間は十分にある点も魅力だと思っています!

━感動しました。正直今からでも入部したい気持ちです。こんなに至れり尽くせりなんですね。

ありがとうございます。

僕は、中高時代は帰宅部だったので、大学では何かをやりたいと思って、思い切って體育會に決めたのですが、その中でも特にカヌー部が受け入れ体制がよかったので楽しく続ける事ができています。

また、入部時は筋トレや有酸素運動も未経験でしたが、先輩方に1から教えて貰うことができました。

さらに、大会ではレギュラーや補欠という概念が無いので絶対に大会には出れる上、自分の成績がそのまま結果に反映されるので、残酷だけども、頑張れば頑張るほど報われるスポーツでもあります。

何かに没頭したいけど決まっていない方、今までとは違う事をしてみたい方はぜひカヌー部に見学や体験に来てください!

女子の入部について

━お話を聞いていると女子選手もたくさん活躍しているように感じるのですが、女子部員の募集も同様に行っているのでしょうか?

女子の入部も大歓迎です!

選手またはマネージャーで募集を実施していて、同様に見学や体験を受け付けています。

また、他の體育會は基本的に男女で部が別れていることがほとんどですが、カヌー部に関してはそれがないので、男女垣根なく過ごすことができる点も良いポイントです!

また、カヌー全体として女子のほうが競技人口が少ないので大会で勝ちやすいという点もメリットの一つですね。

私たちの部でも、大学から始めた女性の選手が日本代表に選ばれたこともあり、未経験からでも大きな舞台に立てる可能性が大いにありますよ!

━それはすごいですね‥詳しく教えて頂けますか?

現在4年生の遠⽥が、K-1 Woman Under 23 部⾨にて⽇本代表として出場致しました。

⼤学から始めたにも関わらず、アジア選⼿権もかねたこの⼤会では、アジア 4位⼊賞全体で 15 位に⼊りました。全⽇本での優勝にとどまらず海外でも⼤活躍です。

引退後の現在もオリンピック出場を⽬指し、⽇々練習に励んでいらっしゃいます!

━すごいですね!ちなみにマネージャーさんの活動はどのようになるのでしょうか?

基本的にマネージャーの活動内容は、ご飯を作ったり、交替制で練習に同行してビデオを撮影したりする選手のサポート業務が中心になります。

また、大きな特徴はマネージャーは寮入りが強制ではありません。

また、オフ期間は仕事が減るので、週2ぐらいでも大丈夫なので他のサークルと兼サーしたりすることも可能です。

ちゃんとする時期と遊べる時期がそれぞれあるのである意味いいとこどりですね!

新入生に伝えたいこと

カヌーという競技は場所や道具が特殊であるため、「経験者」はほとんどいません。現在の部員の中にも未経験で入部した人がたくさんいます。

大学生になると、なかなか「ゼロからのスタート」というスポーツ、ましてや體育會は多くありません。でも、カヌーであれば全員が同じスタートラインから始めることができます。

ぜひ、カヌー部で一緒に熱い青春を体験しましょう!

最後に

今回取材をさせて頂いた端艇部カヌー部門。

皆さんがそれぞれ”情熱”のある確かな志を持って活動していたことがとても印象的でした。

僕が取材では無く、見学目的で戸田公園に赴いていたら間違いなく入部していた気がします。

大学は最後の学生生活。せっかくなら、最後の青春を、熱い仲間と、熱く過ごしてみませんか?


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ABOUT この記事を書いた人

Takayama

編集長の高山です。 今一番気になっているのは「分子ガストロノミー料理」。 一番欲しいものは学位記です。
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