ここでは、経済学部タイプAの進級・卒業の条件について解説をしていきます。この記事で、慶應大学での学生生活の見通しを立てて、計画的な履修を組んでいってください!
卒業までに必要な単位
法律学科では、卒業までに136単位を取得する必要があります。1学年の履修上限は48単位です。基本的に1コマ2単位ですが、外国語科目や体育科目は1コマ1単位、実験科目は2コマで3単位と、特殊な授業もあるので、注意しながら履修を組みましょう。
法律学科の卒業条件は、以下の表の通りです。
授業科目の種類 | 単位数 |
---|---|
外国語科目 (必修) | 16単位 |
人文科学科目 | 8単位 |
自然科学科目 | 8単位 |
社会科学科目 | 8単位 |
法律学科目 | 88単位 |
合計 | 136単位 |
それでは、それぞれの授業科目について、詳しく見ていきます。
外国語科目(16単位)
外国語科目は、1コマにつき1単位になっています。
英語、ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語、ロシア語、朝鮮語の7つの中から2語種を選択し、1年と2年でそれぞれ4単位ずつ履修します。
しかし、ここで注意したいのは、1年次に履修した、英語以外の語種の中でD評価が1個でもついた科目は、翌年は2年のカリキュラムに進むことができず、来日が確定してしまうことです。1年次の語学は1言語につき4コマありますが、その中の1個でもD評価が付くと、翌年に4コマ全て再履修しなければならなくなるので、2年次の必修語学と同時に履修できなくなっています。再履修で多く語学の単位をとった分は選択外国語科目として申請ができ、卒業単位に含まれます。
1年次は、特に頑張って外国語科目の単位を取ることが大事です。
人文科学科目(8単位)
人文科学科目は一般教養科目の一種で、他学部の学生と一緒に授業を受けることがあります。
この科目だけは、担当の教員が異なれば、同一名称の授業を何度でも履修することができるのが特徴です。
人文科学科目の授業例 | |
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歴史Ⅰ/Ⅱ | 地域文化論Ⅰ/Ⅱ |
美術Ⅰ/Ⅱ | 音楽Ⅰ/Ⅱ |
自然科学科目(8単位)
この科目は、実験や心理学などの授業で取ることができます。実験は2コマで3単位となるので、若干コスパは悪いですが、強い人気を誇る授業です。
なお、日吉でしか開講していない科目なので、最初の2年で取り切らないと、自然科学来日ということになってしまいます。なるべく早く取り終えられると良いでしょう。
自然科学科目の授業例 | |
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物理学Ⅰ/Ⅱ(実験を含む) | 心理学Ⅰ/Ⅱ |
化学Ⅰ/Ⅱ(実験を含む) | 人文科学特論Ⅰ/Ⅱ |
社会科学科目(8単位)
1年次に必修科目として組み込まれている「法学Ⅰ/Ⅱ(憲法を含む)」の授業は社会科学科目として扱われますが、これ以外で8単位を取得する必要があります。
三田でも開講しているので、必ずしも日吉で取り切る必要はないです。
社会科学科目の授業例 | |
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地理学Ⅰ/Ⅱ | 近代思想史Ⅰ/Ⅱ |
政治学Ⅰ/Ⅱ | 経済学Ⅰ/Ⅱ |
法律学科目(88単位)
法律学科目は、4年間かけて取得していく科目です。導入科目、基幹科目、展開科目に分かれていて、それぞれ必要な単位数が定められていますので、ここできちんと整理しておきましょう。
導入科目(14単位)
導入科目は、1年次の必修6科目12単位を含む14単位を取得する必要があります。もう2単位は、1年次の春学期に多くの人が履修する「法の基礎」の単位を取得することで満たすことができます。
以下の表は、法律学科目の必修6科目12単位です。
必修科目 | |
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憲法(総論・人権)Ⅰ/Ⅱ | 刑法(総論)Ⅰ/Ⅱ |
民法(総論)Ⅰ/Ⅱ |
この表の科目と、人文科学科目の「法学Ⅰ/Ⅱ(憲法を含む)」が法律学科の必修科目です。
基幹科目(30単位)
基幹科目は、2年~4年の間で取得していく科目です。
2年次に8科目16単位が割り当てられますが、必修科目ではないので必ずしもこの授業を取らなければいけないわけではありません。しかし、2年生のうちに取れる基幹科目は少ないので、しっかり取れると良いでしょう。落としてしまった場合は、来日しなくても三田の他の基幹科目で補うことができます。
以下の表は、2年次に割り当てられる基幹科目です。
基幹科目 | |
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憲法(統治)Ⅰ/Ⅱ | 民法(物権法)Ⅰ/Ⅱ |
民法(債権各論)Ⅰ/Ⅱ | 刑法(各論)Ⅰ/Ⅱ |
展開科目(44単位)
展開科目は、研究会(ゼミ)または演習科目8単位を含んだ44単位を取得する必要があります。三田キャンパスで履修する授業の多くはこの科目です。
日吉でも法律外国語演習や、法学演習の授業が開講されていますが、多くの人は三田キャンパスで44単位を取得することになります。
以下の表は、三田で開講する展開科目の授業例です。
展開科目 | |
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労働法Ⅱ | 政治学Ⅰ/Ⅱ |
知的財産法Ⅰ/Ⅱ | 国際私法Ⅱ |
同一科目でも、春学期のⅠは基幹科目、秋学期のⅡは展開科目というようになっていることがあるので、注意しながら履修しましょう。
進級条件
条件は、その年で30単位取得していることのみです。4年次も特別に指定はなく、卒業単位を全て取得することで卒業ができます。
ただ、4年次には一つも授業を履修しないというようなことはありません。人により異なりますが、多くの場合基幹科目14単位と展開科目44単位は三田で取る必要があります。
また、万が一30単位取得できずに原級となった場合も、復活制度により、秋学期から同級生と同じ学年に上がることができるので、1年遅れて卒業する人はかなり少なくなっています。
大学の公式の履修案内には、以下のリンクから飛べます。