ここでは、文学部西洋史学専攻の進級・卒業条件について詳しく見ていきます。この記事で慶應大学での学生生活の見通しを立てて、計画的な履修を組んでいってください!
卒業までに必要な単位
文学部では、卒業までに128単位以上取得し(英語を選択しない場合は130単位)、また卒業試験に合格することで卒業ができます。
履修上限は、1年次では52単位(半期30単位)で、2・3年次は48単位です。4年次には上限はありません。
基本的に1コマ2単位ですが、外国語科目や体育科目は1コマ1単位、実験科目は2コマで3単位と、特殊な授業もあるので、注意しながら履修を組みましょう。
西洋史学専攻の卒業条件は以下の通りです。
| 授業科目の種類 | 単位数 | 
|---|---|
| 総合教育科目 | 38単位 | 
| 必修語学科目 | 18(20)単位 | 
| 専門教育科目 | 72単位 | 
| 合計 | 128単位 | 
それでは、それぞれの授業科目について、詳しく見ていきます。
総合教育科目(38単位)
総合教育科目はいわゆる一般教養科目です。日吉でも三田でも履修することができますが、1年次に日吉でなるべく多く取得することが勧められています。
中でもさらに系列が分かれているので詳しく見ていきましょう。
| 人文科学系列の授業例 | |
|---|---|
| 音楽Ⅰ/Ⅱ | 歴史Ⅰ/Ⅱ | 
| 哲学Ⅰ/Ⅱ | 文化人類学Ⅰ/Ⅱ | 
| 社会科学系列の授業例 | |
|---|---|
| 教育学Ⅰ/Ⅱ | 経済学Ⅰ/Ⅱ | 
| 地理学Ⅰ/Ⅱ | 社会学Ⅰ/Ⅱ | 
| 自然科学系列の授業例 | |
|---|---|
| 心理学Ⅰ/Ⅱ | 人類学Ⅰ/Ⅱ | 
| 化学Ⅰ/Ⅱ(実験を含む) | 物理学Ⅰ/Ⅱ(実験を含む) | 
この3つの系列は、卒業までにそれぞれ8単位以上取得していく必要があります。
また、系列外科目として以下のような授業もあります。
| 系列外科目の授業例 | |
|---|---|
| 体育 | 人の尊厳 | 
| 現代ビジネス論Ⅰ/Ⅱ | ロシア文学Ⅰ/Ⅱ | 
系列外科目は必要な単位数は定められていないので、必ずしも履修する必要はありません。
これらの授業から合計で38単位以上を取得していきます。
必修語学科目(18単位)
文学部の外国語は、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、朝鮮語、イタリア語の7言語の中から2言語を選択します。
1年次には、英語は週に2コマで通年4単位、その他の語種は週に3コマで通年6単位で履修し、2年次は1年次に履修した2語種をそれぞれ4単位ずつ履修します。
そのため、英語を選択した人は18単位、英語以外で2語種を選択した人は20単位を取得することとなります。
専門教育科目(72単位)
専門教育科目は2,3,4年次に履修することができる科目です。
必修科目
| 授業科目の種類 | 単位数 | 
|---|---|
| 史学概論Ⅰ・Ⅱ | 4単位 | 
| 西洋史学原典購読Ⅰ・Ⅱ(各1単位, セット履修) | 2単位 | 
| 西洋史演習Ⅰ・Ⅱ(各1単位, セット履修) | 2単位 | 
| 西洋史概説Ⅰ~Ⅵ | 12単位 | 
| 合計 | 20単位 | 
西洋史概説は、「Ⅰ~Ⅵ」の全てを履修しなければなりません。
選択必修科目
| 授業科目の種類 | 単位数 | 
|---|---|
| 西洋史特殊ⅠA~ⅠJ・ⅡA~ⅡJのうち4科目 | 8単位 | 
| 日本史概説Ⅰ~Ⅳ[日本史学専攻設置]のうち2科目 | 4単位 | 
| 東洋史概説Ⅰ~Ⅷ[東洋史学専攻設置]のうち2科目 | 4単位 | 
| 合計 | 16単位 | 
研究会
| 授業科目の種類 | 必要な単位数 | 
|---|---|
| 西洋史研究会Ⅰ(A)~(G)・西洋史研究会Ⅱ(A)~(G)(各1単位, セット履修) | 2単位 | 
| 西洋史研究会Ⅲ(A)~(G)・西洋史研究会Ⅳ(A)~(G)(各1単位, セット履修) | 2単位 | 
| 合計 | 4単位 | 
選択科目
他の専攻の授業や他学部設置の専門教育科目を選択授業として32単位以上取得する必要があります。
進級条件
1年から2年
以下の項目を満たしていることで1年から2年へ進級できます。
| 1年から2年への進級条件 | 
|---|
| 英語を履修している場合は26単位、していない場合は28単位以上の取得していること | 
| 英語は4単位中2単位、それ以外の語種は6単位中4単位取得していること | 
語学をフル単している場合には、総合教育科目で16単位取得していることで条件を満たせます。
2年から3年
2年から3年へは、必修外国語科目全てを取得していること、「西洋史学原典購読購読Ⅰ/Ⅱ」の取得が進級の条件です。
なお、2年生で、
・必修語学として英語を履修していない
・必修語学として独語・仏語・伊語・西語・露語のうちいずれの言語も履修していない
人は、第2学年の初めに専攻別ガイダンスで支持を受ける必要があります。
3年から4年
同一担当者による「西洋史研究会Ⅰ(A)~(G)・Ⅱ(A)~(G)」の2科目と、「西洋史演習Ⅰ・Ⅱ(独語・仏語・伊語・西語・露語のいずれか)」の取得が必要です。
4年次
以下の項目を満たすことで卒業できます。
| 卒業条件 | 
|---|
| 各科目の必要単位数を満たしつつ、128単位以上取得していること | 
| 「西洋史研究会Ⅲ(A)~(G)・Ⅳ(A)~(G)」の2科目の取得 | 
| 卒業論文を提出し、卒業を認められること | 
4年次に留年した場合は、前年度ですでに卒業論文に合格していても再度卒業論文を提出する必要があります。
卒業論文は、「西洋史研究会Ⅲ/Ⅳ」の教授に提出します。
表紙の記載項目や、紙媒体で提出する際の製本の仕方には注意してください。

