「大学生のうちに司法試験の合格を手に入れたい」
法曹界を目指している人ならだれもがそう思うはずです。
「でもそんなのは自分には無理だろう」
そう尻込みしてしまう人が多いのも事実。司法試験は茨の道ともいわれている超難関試験なのでどうしてもそう思ってしまいがちです。
しかし、実際に大学生のうちに予備試験を突破して司法試験にも合格した、という人も多く存在しています。
そこで今回は、「大学生が司法試験を目指す最短ルート」と「予備校講師に聞いた予備試験突破術」を具体的に紹介していきます!
目次
司法試験を目指すための2つのルート
そもそも司法試験とは、法曹三者と呼ばれる「弁護士」・「裁判官」・「検察官」を目指す人が必ず突破していないといけない試験であり、法律実務に携わる資質があるかどうかを問われるものになっています。
司法試験を受けるためには条件があり、大学卒業後に法科大学院に進むか司法試験予備試験に合格しているかのどちらかが必須条件となります。
今回はそれぞれのルートについて簡単にご紹介します。
法科大学院ルート
法科大学院とは、ロースクールともいわれる、法曹界を目指す人が原則として大学を卒業後に進学する専門教育機関を指します。
国立・私立と別れており、国立であれば東京大学や北海道大学、私立であれば慶應義塾大学や早稲田大学等に設置されており、入学には原則として入学試験に合格する必要があります。
また、学費も国立であっても年間80万円程度、私立の場合は最大で200万円程度がかかるため経済的負担が大きくなってしまう点がデメリットです。
予備試験ルート
続いて「予備試験」を受けるルートについて。
予備試験とは、前述の法科大学院に通わずとも、試験を突破すれば法科大学院卒業と同等の資格を得ることができる、というものであり、近年注目を集めている試験です。
なぜ注目を集めているかといえばやはり時間とお金が節約できるという点です。
先述の通り、法科大学院に通う為には大きく3つの課題があります。
①入学時に試験がある
②学費を納入しなければならない
③大学卒業後に通う為、就職に影響が出る
特に②の学費は高額な費用であり、これを理由に諦めてしまう学生もいる他、就職との兼ね合いで進学せずに司法試験を諦めてしまうケースも多く存在しています。
そういったことから、様々な事情のある学生であっても司法試験を受ける事ができるようにという思いから開始された試験です。
詳しくは法務省のサイトにも記載されています。(リンクをクリックするとPDFファイルを開きます。)
大学生が挑戦するなら予備試験が最適
先程、2通りの司法試験受験資格について簡単に紹介させて頂きました。
ではなぜ、予備試験が大学生にとって有益なのか、少し踏み込んで解説させて頂きます。
試験について
予備試験の試験は3つに分かれて実施されます。
- 短答式試験
- 論文式試験
- 口述試験
この3種の試験が春→夏→冬と実施され、それぞれ全てを突破して予備試験の合格を手にする事ができます。
試験は大変そう、と思う方も多いと思いますが、法科大学院に入るためにも試験があり、この試験も非常に難易度の高いものとなっているため、予備試験に合格してそのまま司法試験資格を得られるということは大きなメリット。
最悪、予備試験を落としてしまい、最終的に法科大学院に行くことになったとしても、予備試験対策が法科大学院入試にも役立ちます。
しかし、予備試験の合格率は毎年たったの4%。
早いうちからしっかりとした対策が必要なのです。
大学生活の上でのスケジューリングなど
先述ように、非常に難易度の高い試験となるため、大学生活を送る上では早いうちから試験を意識したスケジューリングが必要となります。
以下の記事には実際に在学中に予備試験合格を勝ち取った大学生のスケジューリングが示されています。
この記事で紹介した三浦さんは、履修選択を予備試験対策に最適化する事によって、大学の勉強に時間を取られることなく試験勉強に専念。
また、予備校とのダブルスクールをこなし3年次に予備試験を突破。
このように、効率よく勉強をこなす事ができれば一切不可能という事はありません。
また、予備試験突破の為には、この「ダブルスクール」も肝となってきます。
もちろん、ダブルスクールにも費用がかかりますが、法科大学院に進むよりは低価格&時間の節約が可能であるため、
在学中にダブルスクール→卒業後に即法曹界へ
という選択肢がある意味最適解とも言えるでしょう。
現役予備校講師が教える予備試験のリアル
詳しい事は専門家に聞いてみよう!
ということで今回は、予備試験対策指導で熱い注目を集める「アガルートアカデミー」にて指導を担当している石橋講師に、予備試験について気になることをあれこれ質問させて頂きました。
なぜ予備試験が良いのか
━本日はよろしくお願いします。早速ですが、なぜ大学生には予備試験が良いか、という点について教えて頂きたいです。
大学生に限った話で言うと、まずは時間的なメリットが挙げられますね。
予備試験自体が突破できればすぐに司法試験を受けられる試験なので、受験にかける時間が短縮できるのはまず一つの大きいメリットだと思います。
また二つ目としては就活面のメリットも挙げられますね。
企業によっては、予備試験合格者限定のインターン等も用意されています。
所謂「五大法律事務所」であったり、そのほかにも大手~中小企業まで様々な種類があります。
なんとなく「法曹界に進みたい」と思っている人も、早いうちから対策をすることによって選択肢が広がりますね。
━最終的には、司法試験の合格が必要なわけですよね?
そうですね。予備試験を突破して司法試験を受けるまでの間にこのようなプログラムを受けることになるので、もちろん最終的には司法試験に合格する必要があります。
ただ、実務ではないにしろ、実務に近い経験を積むこともできるので、試験に有利に働きますね。
あとは、大学生ともなるとやっぱり「遊びたい!」という気持ちが大きいと思うので、早めに試験に合格してしまうことによって、勉強するときと遊ぶ時のメリハリもできるのでそこもメリットではないでしょうか。
難易度について
━とはいえ、大学在学中に予備試験を突破するのは容易いことではないと思うのですが、実際の難易度はどのくらいになるのでしょうか?
合格者の年齢も年々下がってきているので、正しい努力さえすれば不可能な話では全くないですね。
ただ、「楽な試験」というわけでは無いので、あえて厳しいことを言うとすれば、試験に臨むにあたってある程度の覚悟は必要になってくると思います。
━どんな人が向いている、ということはあるのでしょうか?
中々難しい質問ですが、しいて言うならば「辛いときに逃げ出さない」人でしょうか。
受かっている人は皆、一様に「辛い」思いをして試験を乗り越えてきています。
勿論、1位で合格している人であっても同じ気持ちで試験を突破しているので、その「辛い」という気持ちに直面した時にそれをしっかり乗り越えられれば問題ないと思っています。
合格のために必要な要素
━予備試験という特殊な試験に臨むにあたって、実力的な部分で必要な要素はどのようなものがあるのでしょうか?
専門的な法律知識が始めから必要、ということはありません。
法学部以外からも予備試験合格者は出ているので、どちらかというと「知的好奇心」と「試験だと思って割り切る気持ち」が大切になってくると思います。
法律に関心が強く、掘り下げて学んでいる人がいたとしても、試験の対策を適切にしなければ受からないですし、だからと言って「必勝法」のような裏技も無い。
その両方のバランスを保ってしっかり勉強ができる人は非常に受かりやすいと思います。
その点は大学受験に近いものがありますね。
合格者の勉強スタイル
━石橋さんが普段ラウンジ等で教えている受講生の方の勉強スタイルはどのような感じですか?
ラウンジのオープンが13時~21時なのですが、授業の合間に来て勉強をして、また夕方授業が終わった後に来て夜まで勉強して…というスタイルの方もいますし、夕方までがっつり勉強してそのあとは遊びに行く、というスタイルでしっかり両立している人もいますね。
━ちなみに、生徒さんの中で最も関心のある講座はなんでしょうか?
ラウンジ付きのプランでの話となってしまいますが、やはり「個別指導」では生徒の方一人一人が生き生きと学んでいますね。
ラウンジ利用付きの通信講座であれば、ある程度自力で学んだうえで、講師と一対一で話す事ができる為、わからない箇所等をしっかりフォローできます。
━個別指導だと、予備試験対策のどのような面で有利になるのでしょうか?
大きく二つに分けるとインプット面とアウトプット面でそれぞれメリットがありますね。
インプット面は、文字通り「教科書を読んだりして学ぶ」という事なのですが、自力で教科書等から知識を学んで理解したつもりになっていても、実際の口述試験等で「口に出して」みると自分の頭の中とは食い違いがあったりすることも多くあります。
そこで、早めに誤りに気付いてそれを修正できるという点がまずインプット面でのメリットですね。
そしてアウトプット面。
こちらは主に論文試験の話になりますが、論文を始めからしっかりかける人はまずいらっしゃいません。
自力で書くにしても、参考書やインターネット等を見ながら何度も書くという作業が必要になりますが、案外これに時間がかかってしまうんですよね。
しかし、個別指導であれば講師自身が試験を突破している上に、度重なる指導で書き方を知っているので、始めから書き方のコツやポイントを指導できる。
かつ、毎週添削するので生徒さんごとの苦手なポイントや癖なども自ずと見えてきます。
しかも、講師一人一人が丁寧に添削するので、より本格的な指導を受けることができますよ。
アガルートならではの強み
━アガルートならではの強みとして講師の方が添削をするという点を挙げて頂きましたが、その他にアガルートの良さはどんなものがあるのでしょうか?
もちろん、先述の個別指導がすべて予備試験・司法試験突破済みのプロの講師が一つ一つ指導をする点が大きいですが、加えてアガルートでラウンジ指導(マネージメントオプション)を申し込んだ生徒の方は、短答合格者の50%以上が論文試験を突破しているうえ、論文試験の突破者は100%、その後の口述試験も合格しています。
論文試験の合格率は、全国平均が19%なので、アガルート受講者の合格率は非常に高いですね。
━それは相当すごいことですね…!
新入生へのメッセージ
━最後に、これから法学部に入ったり、法曹界を目指そうと思っている新入生にメッセージをお願いします!
まず、新入生には大学生活を楽しんでもらいたいので様々な面で失敗してほしくないですね。
特に法曹を目指すのであれば、なんとなくで参考書や予備校を選んだりせずにしっかり考えて選ぶことが大切です。
最初の予備校選びで失敗してしまうと、一度払ったお金は中々戻ってきませんので、自分に合わない予備校に通い続けるような結果になることも多くあります。
もし、予備校に入るのであれば予め納得したうえで予備校を決めるのが肝心ですね。
また、「自力で予備試験を突破しよう!」と思って勉強を始める方もいらっしゃるとは思うのですが、どうしても一人でこなすことに限界を感じてしまうこともあると思います。
「無理だな」と悟ったときには、気持ちを切り替えてダブルスクールを検討するのも近道だと思うので、限られた大学生の時間を有効活用することをお勧めします。
試験の事から履修まで。気になる事はアガルートに聞いてみよう。
━記事を読んで受講に興味を持った方が、「もっと詳しく知りたい!」というときはどうしたらよいでしょうか?
アガルートでは、オンラインでの受講申し込みのほか”受講相談”という機会を設けています。
受講相談では、スタッフではなく講師が直接相談に乗るので講座の説明のみならず、試験にまつわる悩みから法曹を目指すルートの悩みなど、予備校の枠を超えて様々なお話をすることができます。
また、講師自身が様々な生徒さんと接点がある為、過去の事例や大学のことまで色々な相談にも乗れますよ!
堅苦しい雰囲気ではないので、気軽にお越しいただきたいです。
また、遠方でラウンジに来るのが難しい、いきなり対面は勇気がいる、社会の情勢から外出は心配、という方には電話受講相談という方法も設けているのでぜひ活用してくださいね!
受講相談はどちらのスタイルであっても、HPから申し込んで日程を決めることができるので、ぜひ以下のリンクから見てみてくださいね。
━ありがとうございます!
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最後に
大学生のうちに司法試験を突破するということはやはり大きなアドバンテージです。
今回は予備試験にフォーカスして、最短での突破ルートをご紹介させて頂きました。
もちろん方法は十人十色。
今回ご紹介したようにダブルスクールで試験を突破する人もいれば、自学で完璧にこなす人も中にはいらっしゃいます。
でも、やはり「無駄」は省きたいもの。
せっかくなら、将来のキャリアプランも含めて今回ご紹介したアガルートさんに相談してみるのも一つの手かもしれませんよ。
ぜひ、皆様にぴったりの「最短ルート」を見つけてみてくださいね。